『思ひの家・詩人たち』 シアターから出ると、 ホールには千人ほどの人が歓談していた。 〃仮想〃の中で、仕事仲間だった人、 友人だった人たち―― みんな年寄りから若者に戻っている。 上映後、覚醒するまでの小一時間は、 中での記憶が鮮明に残っているので、 〃あの人生〃について 語り合ったりもできるのだ。 今日のタイトル『思ひの家・詩人たち』は、 ノンクライマックス七十五年もの。 バーチャル・ホロデッキ内では、 まさに みんなが、その歳月を、 地球上で生きたという実感がある。 が、 現実には、 二時間しか経っていないのだ。 市長が現れた、 「みなさん、十八歳の成人式、おめでとう」 今日の鑑賞会は通過儀礼です。 四百年前の地球はいかがでしたか、 あなたたちは、もうそこで、 一度人生を経験し、 すでに死を迎えました。 これから、 また、宇宙コロニーでの 永い日々が待っています。 五十年間、 わたしの妻になってくれていた娘さんが、 隣に来て、 微笑みながら、 話しかけてきた。 「mioyoshikiって、大嫌いよ」 |
<< 前記事(2007/12/04) | ブログのトップへ | 後記事(2007/12/06) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|
<< 前記事(2007/12/04) | ブログのトップへ | 後記事(2007/12/06) >> |