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zoom RSS わたしがドアマンだ。

<<   作成日時 : 2007/12/28 21:22   >>

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車椅子


「お手洗いを
 貸してください」
夜勤をしていると、
インターホンが鳴り、
時計を見れば十時過ぎ。
若い女性の声で、
こう頼まれた。

「車椅子ですので」
と言われて、
やっと返事ができた。
職場の玄関には、
車椅子の絵がかかげられ、
トイレの案内がしてある。

明りをつけて、
ドアを開けると、
丁寧にお辞儀をされた。
肩まで髪を伸ばした、
可愛らしい少女だった。

「中に、非常ベルがあります、
 何かあったら押して下さい」
言ってから気づいた、
もしも鳴ったらどうするのか?
車椅子の人と向き合うのは、
はじめてなので、ぎこちなかった。

心配など何もいらなくて、
手際良く用をすませ、
「遅くにすみませんでした」
軽やかに車輪を回して、
娘さんは、自動ドアを抜けていった。
駐車場に止めた車に、
リフトを使って乗り込むと、
鮮やかなハンドルさばきで、
国道の流れの中へと消えて行くのを、
ぼくは、ずっと
見ているだけだった。

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コメント(2件)

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ふむ。美しい車椅子の少女に対する若い男ね。ほんと非常ベルを鳴らされたら、というようなことを心配しなけりゃいけない世相なんですね。
HIRO
2007/12/29 09:20
 非常ベルは、
障碍を持った方用に、
体調不良のとき、SOSのため、
とりつけてあります。
ですが、万一、鳴ったら、
どのように対処するのか?
ぜんぜん、教えられていないのです。
それも、若い娘さんですからね。
まず、毛布かなぁ、やっぱり。
みおよしき
2007/12/29 19:08

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